認知行動療法とは、ストレスの問題を、認知と行動の側面から自己改善する考え方と方法のことです。
うつや不安など様々なストレス反応に効果があると実証的に確かめられています。
認知行動療法では、気分の落ち込みの原因を出来事そのものの影響と考えず、その出来事をどのように受け止めたか(認知)、その時にどのように振る舞ったか(行動)が、私たちの気分や身体症状に影響すると考えます。
例えば
今度の会議で発表するように言われ、ドキドキしてしまい、その事を考えると夜も眠れなくなってきた。頭はボーとして集中できなくて、発表の準備は進まないし、たばこを吸う回数ばかりが増えた。こんな調子だとうまくいきそうもなく、失敗するんじゃないかと不安でたまらない。結局、当日体調不良で、会議は休んでしまった。 |
このような状況を認知行動療法では次のように整理しています。

極端で非合理的、悲観的になっている認知や行動によって悪循環が生じ、そこから抜けなくなってしまっている状態から、この悪循環を断ち切るための方法として、認知行動療法を学んでいただきます。
当相談室では、まず、現在の状況や考え方のクセ、生活・行動パターンなどを詳しくアセスメントし、 現実的で適応的な考えや行動がとれ、少しでも楽に生活していけることを目指していきます。 |